Introductory text
850 kgの商用車ロザリーに代わるものとして, シトロエンは新しいコンセプトカーを発明します: 前輪駆動バンです。 これが具現化されたのが、パイオニアとなった2台のモデル:トラクシオン・アバン7 および11の機械装置を改良したトラクシオン・ユーティリテール・バス(TUB)、続いてトラクシオン・ユーティリテール・ド・ティップC(TUC)です。
何が新しかったのでしょう? 前輪駆動。 スライド式サイドドア。 低フロアであるため後部座席で立ち上がることができ、 キャブフォワード型 、つまり前方座席からから後部座席へのアクセスが簡単だったのです。
世界大戦前夜の1939年から1941年の間に生まれたTUB/TUCのキャリアは短く、ほとんど知られていません。 しかし戦後に、そのエスプリはよみがえりました。 過去のTUBがType Hをインスパイアし、このことからType Hは人々からTUBの愛称で呼ばれるようになります。 そのスタイル、その発明と当初の呼び名に、一番最近敬意を表したのは、2011年のコンセプトカー「Tubic」なのです。